携帯ショップで実際に起きた最低な出来事
携帯ショップには普段から様々なお客様が来店され、その分トラブルもでてきます。トラブルの中には実際にニュースになった出来事もありました。
そんな過去に起きた出来事を元に、現在様々な対策が進んでいますがまだ完璧とはいえません。
これを見て、改めて事の重大さと絶対に起こしてはならないということを肝に銘じるべきです。
実際にあった出来事
1. 業務上横領
某ショップの店長をしていたA君は、毎日のショップの売上の管理業務を行っていました。
特に不審な点はなかったはずなのですが、
ある日事務員から一本の電話が入りました。
「◯◯店の売り上げの確認ですが、明らかに振り込まれた金額と一致していませんよ?」
通常、ショップの売上は定期的に事務員を通じてキャリアに計上される仕組みになっています。
その売上に1円でもずれが生じると、その期間中の過去のレシートや日報を全部調べて金額が誤っている点はないか確認する必要があるので、これだけでも大変な手間です。
しかしその時はいくら日報を確認しても誤っておらず、いつもなら何円くらいの間違いだったらお釣りの渡し間違いかもしれない、でまだ済みます。
(本当はいけない)
それが、ずれている金額が何万単位だったのでさすがにこんなお釣りの渡し間違いはないはず。
ではどこでそんなことが起きるのか、売上を振込む時か日報作成時かしかありません。
店の防犯カメラを確認しても不審な点はなく、では売上を振込む時しかありません。
結局店長のAさんが売上金をちょろまかしているところを目撃した人が何人かおり、口封じされていたことが後日明らかになりました。
当事者のAさんも借金があり、給料だけでは返せなくなり事におよんでしまったそうです。
結局どうなったかというと、
- 店長のAさんは懲戒解雇、売上金を横領した分の返還、会社から損害賠償請求
- 店長に口封じされていた従業員も解雇(横領の事実を知っていながら黙っていたため)
- ショップの営業停止(監督不行き届のため)
まあ厳しい処分かと思いますが、やってはいけない
事をした代償はでかい、ということを改めて認識させられる内容です。
携帯ショップも1日に何万というお金が動きます。
目の前のお金に目がくらんでしまい、後先考えずに行動した結果がこれです。
携帯ショップに限らず、どの業界でもこんなことは二度と起こしたくはないです。
2. ストーカー被害
某ショップの店員B君が起こした出来事。
ある日、B君が務めているショップに1人のお客様が来店されました。(そのお客様をCさんとする)
Cさんの来店理由は機種変更したい!とのことで、B君が接客の担当につきました。
Cさんはとてもきれいな人で、B君は一目惚れ。
しかし、業務に私情を挟んではいけません。
それでも、接客時も共通の話題で盛り上がり、終始笑顔が絶えませんでした。
そして、Cさんが帰宅後LINEをチェックしていると、そこには知らないアドレスからのメッセージが届いていました。
「今日はたくさんお話ができて楽しかったです。
今度よければ違う場所でゆっくりお話しませんか?
Bより」
そのメッセージを見たCさんは、いつの間に私の電話番号知ったんだろう?と疑問に思いつつ、無視してたら自然にメッセージこなくなるだろう。と思っていました。
ただ、日に日にB君からのメッセージが増えていき、
電話も何度も掛けてくるように。
さすがにB君に恐怖を感じたCさんは、メッセージで
「気持ちが悪いから二度と連絡しないでください」
と返事し、着信拒否とメッセージをブロックしました。
その後しばらくは何事もなかったのですが、
ある日の帰宅中、Cさんの自宅前に不審な影を発見します。そう、B君が自宅前で待機していました。
Cさんを発見するや否や
「やっとまた会えたね。なんで無視するの?僕はこんなに君のことが好きなのに!」
といって飛びかかってきました。
Cさんは慌てて近くの交番に逃げ込み、その後すぐにB君は現行犯逮捕されました。
後日B君が務めていたショップにも警察が来店し、
詳細な調査が入りました。
防犯カメラなどを確認すると、B君が業務用パソコンを使いCさんの住所などの情報を調べていたことがわかりました。
もちろんB君は懲戒解雇。当然慰謝料もCさんに払うことになり、お店も一定期間の営業停止。
まあ最低です。Cさんも当然B君から離れるため引越しを余儀なくされ、とんだ迷惑です。
とまあ、これは特殊なケースでなかなかあるものではありません。
B君の社会一般常識があきらかに欠けていたから起きたこと。
ただ、もう一つは誰にでも起きうる出来事。
油断しているととんでもないしっぺ返しをくらうことになります。
3. SNS発信
接客業をしていると、時に思わぬ有名人の方に出くわすことがあります。
某ショップに務めていたDさん。普段から某SNSで情報を発信することを趣味としており、主に旅行時の写真などをアップしていました。
ある日、帽子とマスク、サングラスをかけた人(Eさん)が来店。Dさんが担当につくことに。
本人確認のため、Eさんに帽子とマスクとサングラスを外して欲しいとDさんがお願いするとEさんは、最初は躊躇していたのですが、Dさんがそれじゃ手続きが進められないと説明したところ、Eさんは仕方なくすべてを外しました。
そのEさんの素顔は、とんでもない有名人の方でした。
Eさんの大ファンだったDさんは、
接客後思わずSNSに
「◯◯(Eさん)が◯◯店にきた!!初めて生で顔がみれた!!うれしすぎ!!」
とつぶやく。
はい、完全にアウトです。Eさんがいくら有名人だったとしても仕事でもなんでもなく、マスクやサングラスなどもして明らかにプライベートだとわかる状況で、Eさんの居場所を特定するようなことをSNSで発信したりすると「個人情報保護法違反」です。
解雇だけでなく、最悪逮捕されます。
これはEさんがプライベートでもなく仕事で来店してたとしてもアウトです。
有名人とて1人の人間。プライバシーを守ることは当然のことです。
それを一時の感情で間違ったことをすると、これも痛いしっぺ返しをくらうことになります。
絶対にやめましょう。
まとめ
まだまだたくさんありますが、全部を話すとキリがないです。こういったことを踏まえ会社全体で様々な対策をしていっていますが、次々に新しいパターンの出来事が起きていきます。
そうならないためにも、普段から仕事として接客業に従事している以上、きちんと決められたことを守るのは当然のことです。
お客様からしたら接客業に新人もベテランも関係なく、ショップに入った瞬間から1人のプロとしての意識を持つことが必要です。
長く勤めているとどうしても手抜きになりがちです。
そうならないため改めて接客の基本を見つめ直し、
コンプライアンス(法令遵守)を勉強しなおすのがいいかもしれません。
ではまた。